リリースからもうじき1か月を経過しようとしているWindows10、多くの問い合わせがあります。
「これって入れなきゃいけないの?」
「10にしても大丈夫なの?」
聞かれた際の答え方は基本、同じものです。
少しでも不安があるなら様子をみましょう
WindowsをはじめとしたOSは、パソコンを動かすうえでの基礎です。
ここが安定して動かないことには日常の利用に支障をきたしてしまいます。
一般的にリリース直後のOSは不具合を起こすといわれています。それは、OSを基礎として動いているアプリケーションソフト(ワード、エクセルなど)やドライバー(プリンターなどを動かすための仕組み)が最新のOSに対応する前に変更することで正常に動作しない可能性があるからです。
そのため、これらが対応した状態でWindow10に更新すれば、一定レベルで問題を回避することができます。
とはいえ、こう書いても「早く新しくしたいんだよ」と思う方も多いことでしょう。
そこで、ここからは「Window10に更新しても大丈夫そうな環境」を早い方から3つに分けて並べてみます。
1.提供元がWindows10の対応を表明している機種を使用
Windows10のプレビュー版は昨年10月より提供が開始されています。各メーカーも随時動作検証をして最新OSへの対応状況をホームページに明記しています。
もちろん、そのままで大丈夫とは限りません。所定の手順で更新をしたうえでという条件が付いているケースも多く、また更新を自己責任としている場合もあります。
それでも、提供元が情報を提示してくれることでの安心感は大きいといえます。
2.Windows8.1搭載モデル(ただしデュアルコア以上のCPU搭載)
これは単純に「最近出た機種は比較的高性能である」という理由以外ありません。
ただ、XPからVistaの場合と異なり8.1から10は次のOSということもあって動作環境を極端に高く設定していません。Windows8で使い勝手が大きく変わったスタートボタンが7以前と同様の動きとなり、なくなってしまったスタートメニューも復活するので、この点でのメリットは大きいといえます。
ただし書きをしたのは、CPUの性能が今後の快適な動作に影響する可能性が高いためです。
先々、動作が重くなる可能性を念頭に置かれた方がいいかもです。
3.Windows7搭載モデル
ここがいちばんの悩みどころ…。
少なくとも、現在快適に動作している人がWindows10にするメリットはほぼ皆無と言えます。
このブログを書いているパソコンはもともとWindows7でしたが、Windows10に更新したら画面の色が少なくなりました。ディスプレイドライバーが正常に動作しなかったためです。
メーカーのドライバーも未提供で、もともとあったドライバーも動作しなかったので他社のドライバーをいくつか試した結果、正常に表示できるようになりました。
同様のことをネットワーク(有線LAN・無線LANそれぞれ)とサウンド、マウス(タッチパッド)すべてで試すことになりました。
Windows7搭載のパソコンがすべてこうなるわけではありませんが、発売時期が昔のものになるほどリスクが増えると思われます。
万が一何かあっても諦められる環境でなければ、安易な更新は控えることをお勧めします。
このように書いてきましたが、中には「大丈夫だよ、やってみたら何の問題もなくできたから」という方もいるでしょう。
でも、すべての人がそうなることを保証しているわけではありません。OSを変えるというのはそれだけ大層なことなんです。
・Windows10への無料更新は来年の7月(リリース日から1年なので下旬くらい)まで。
・Windows7の延長サポート期限は2020年1月14日まで。
それぞれの期間を念頭に置いて更新、買い替え、買い増しなどの対応を考えてみましょう。
相談会ではこういった件での悩みに対するアドバイスも行っています。ぜひご活用ください。
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