グラフはテクニックが要ります

まだまだ暑い今日この頃。猛暑日が連日続くと参ってしまいますよね…
そんな中、ネット上では「昔のほうが涼しかった」とか「今と大差ない」とか、様々な説が飛び交っています。

 

ここでちょっと気になったのが、解説にグラフを用いて「ほら、だから○○なんだよ」と紹介しているところです。
そのグラフが、仮説を裏付けるにはどうも不十分に見えて仕方ないのです。

 

グラフは数値をビジュアル化するうえで重要なツールになるのですが、記事で見るグラフの一部が、そのままでいいのか少々不安に感じるのです…

 

ということで、試しに私も作ってみました。

データは気象庁の過去の気象データをダウンロードしてExcelで作成しています。
地域は、新潟県内の最高気温で上位の常連になっている新津地域(新潟市秋葉区)です。

 

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まずはこちら。
1979年から2014年までの8月単月の平均気温・最高気温の月平均・最低気温の月平均を標準の折れ線グラフで載せています。
確かにこれだけ見ると、あまり大差ないように見えるかもしれません。
しかし…

 

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グラフの縦サイズを広げてみると、ちょっとずつ違いが見えてきました。
さらに…

 

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データがない0度から15度未満の目盛りを詰めてみると、より鮮明に気温の高低差が見えます。

 

同じグラフでもしっかり調整することで、ぼやけてしまいそうな箇所をはっきり見せることができました。

 

でも結局のところはどうなの?という話になるわけですが…
詰まるところ、この見せ方がいちばん分かりやすいのではないでしょうか。

 

data4
10年ごとの平均値を計算し、棒グラフでまとめました。
これを見ると直近10年、特に昼間の気温が上昇傾向にあるという見方ができるといえます。

折れ線は時間経過に伴う数値の変化を見せますが増減は「増えたか減ったか」を何となく見せます。
一方で棒は、数値の増減をより鮮明に見せてくれます。

 

機能は単純に使うだけでなく、効果的に使えるよう考えることも重要です。
私も日々、どのように使えばいいのかを勉強し続けています。

 

使い方で行き詰ったり、より良い使い方を探している方はぜひ一度、お声かけください。
できるかぎりのお手伝いをいたします。

 

あ、それと…

 

くれぐれも、熱中症にはお気を付けを…(汗

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